【元刑務官が解説】刑務官採用試験での身辺調査の実態【身内に犯罪者、暴力団】

こんにちわ。

刑務官で10年、警察官で10年働いていたライアンです。

警察官もそうですが、刑務官も採用試験時に受験生の身辺調査があります。

身辺調査に引っかかると、どれだけ試験で高得点であっても採用されることはありません。

それを聞くと不安になると思いますが、身辺調査は不透明なところもあり、調査方法は採用関係に携わる部署しかわかりませんし、公表されていません。

しかし、刑務官に採用された人の経歴を聞けばどの程度の人が採用されているかはわかるので、その点を踏まえて解説します。

身辺調査に引っかかると絶対に採用されないので、試験を受ける前には必ず確認しておこう。

刑務官の身辺調査で引っかからないケース

先に結論をいうと、刑務官の身辺調査ではほとんどの人が引っかかることはありません。

私は10年以上刑務官として働いていましたが、刑務官には以下の人がいました。

両親や親戚が暴力団組員、犯罪歴がある

両親が暴力団組員である場合や、両親が刑務所に入っていた場合でも採用されます。

元風俗嬢、元ホスト

前職の内容は全く問われません。

交通違反者

交通違反をしていても、嘘をつかなければ問題なく採用されます。

借金がある

借金があっても採用されます。

元公務員、現在公務員

過去に公務員だった、または現在公務員であっても採用されます。

元警察官や元自衛官は特に多いです。

宗教関係者

仏教、キリスト教、天理教などの宗教を信仰していたとしても問題ありません。

創価学会や真光教に加入している人もいます。

警察から少年補導を受けたことがある

喫煙、深夜徘徊、飲酒など警察から補導されていても問題ありません。

妻や夫が外国人

結婚相手が外国人であっても問題ありません。

高校中退(最終学歴が中学校卒業)、定時制高校卒業

高校を卒業していなくても、問題なく採用されます。

中卒の人でも本省(霞が関)で勤務している人もいました。

刑務官の身辺調査で引っかかるケース

上記以外の人でどんな人が身辺調査に引っかかるのかわからない人もいると思うので、引っかかるケースを解説します。

過去に犯罪、事件を起こしたことがある人

自転車泥棒、万引きなど軽微な犯罪を起こしていても採用された刑務官には会ったことはありませんでした。

また噂でも聞いたこともないので身辺調査で引っかかっているため、不採用になっていると考えられます。

そもそも受験資格がない人

採用試験の受験案内に受験資格の欄がありますが、その下に※次のいずれかに該当する者は受験できませんと記載があり、その内容は以下となります。

１．日本の国籍を有しない者

外国籍の人です。

２．国家公務員となることができないもの(要は禁固以上の刑に処され～)

犯罪を犯していて、前歴がある人やそれに近い内容の人。

３．政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、または加入した者

「暴力、政党」などで検索すると出てくるような政党に加入している人

これらに該当するような人は身辺調査以前に受験することができませんし、仮に受験することができても身辺調査に引っかかり採用されることはありません。

まとめ：普通に生活をしていればほとんどの人は採用される

今回は刑務官の身辺調査について解説しました。

刑務官採用試験の勉強をすることは大切ですが、身辺調査に引っかかってしまっては合格する可能性はほぼありません。

この記事を参考にして、身辺調査に引っかかることがないのであれば、安心して勉強を始めてください。

解説のとおり、刑務官の身辺調査はとても緩くなっています。

また採用試験は公務員の中でも合格しやすい狙い目の試験なので、勉強方法さえ間違えなければ短時間で合格することも可能です。

緊張のせいで筆記試験や面接試験で何度も落ちてしまっても合格する可能性はあるので、あきらめずに頑張ってください。

以上、ライアンからでした。